窒化処理済み金型へのレーザー溶接
こんにちは。
金型に、窒化処理という表面加工のされたものがあります。
耐久性を高めるために表面を硬くする加工であり、この処理が施された面に
そのままレーザー溶接をしても、密着しません。
今回は窒化処理された金型へのレーザー溶接例をご紹介します。
作業前に空打ちをして表面の窒化層を除去してから肉盛りしますが、
窒化処理が激しいと除去することが難しく、溶接範囲が広くなってしまいます。
今回は金型のスライドへの溶接ご依頼で、肉盛り量は0.4mm、角に溶接ができるだけ
かからないようにしてほしいとのことで、窒化により難しければ角にかかっても
構わないとのお話でした。
熟練した技術者が窒化層を丁寧に除去してから溶接したため、
角に溶接がかからず最小限の範囲での溶接で納品させていただきました。
金型に今回の窒化処理のような加工が施されている場合、どのような仕上がりになるか
事前にお客様と打ち合わせをおこない、適切な方法で溶接させていただきます。
安心してお客様の資産である金型をお預けください!
コメント
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チッカ処理駒の角欠け修理について
始めまして 東洋加工㈱/鈴木と申します。
御社HP拝見しメール致しました。
チッカ処理をしたスライド駒の角部が欠けてしまい製品一部に凸バリが出てしまう故障が
生じております。
この場合、掛けた部分とチッカ面の境目での溶接密着性に問題は無いでしょうか?
修理後の欠けが境目~発生することは有りますか?
ご教授頂けますと助かります。
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Re: チッカ処理駒の角欠け修理について
>>1
東洋加工株式会社 鈴木様
お問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。
掛けた部分とチッカ面の境目での溶接密着性についてですが、溶接補修を施していないものに比べて全く問題ないとは申し上げられないかと思われます。
また、修理後の欠けが境目から発生することにつきましても、可能性はございます。
ただ、スライド駒の形状、材質、窒化処理の具合によっても様々ですので、一度詳細についてお話させていただけたらと存じます。
support@msw-matsunaga.co.jp
上記のアドレスにご連絡いただけましたら、早急に対応させていただきますので、ご連絡いただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願い申し上げます。