サブマリンゲートへのレーザー溶接

こんにちは。

お客様より樹脂金型のゲート口にバリが出てしまうとのことで、
楕円形をしたゲートの再加工のためレーザー溶接を施しました。
このゲートはサブマリンゲートと呼ばれるもので、金型が開閉する際に製品とゲートを
自動切断する構造のため磨耗が激しく、バリなどの不良の生じやすい箇所でもあります。

写真のように斜めに樹脂が流れ込むため製品部とゲートの境い目の鋭角部分が
溶接が難しく、レーザーの角度、溶接の順番に注意しなければなりません。
0.20mmの溶接棒で製品部の鈍角側から溶接を進めていき、鋭角部分まで
肉盛りしてゲート口をふさぎます。
次に樹脂が流れ込む反対側から0.30mmの溶接棒で高い出力で溶接をおこない、
最後に製品部側から最初に溶接した部分に面で溶接し、完成です。
ゲート口は立壁に挟まれており、その壁に乱反射せず、かつ溶接が付かないよう
溶接しています。

構造の説明から溶接手順まで丁寧に社長自ら若手スタッフに指導していました。
若い職人も色々な溶接に触れ技術の向上につながるよう、社長の指導にも
熱が入っています!

サブマリンゲート溶接前

製品部のゲート口溶接後

樹脂が注がれる側からの溶接後

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